
甲府支店
こんにちは。甲府支店ロビーアテンダントの清水です。
若葉が鮮やかで、さわやかな風が心地よい季節になりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
当店では、5/16(金)に、「大木記念美術作家助成基金」の2025年度授与式を行い、当基金運営委員長の山梨県立美術館館長である青柳正規氏より贈呈書を授与いただきました。
この基金は、県内の美術発展に著しい功績があった故大木精之助氏及び故大木十九造氏の意思を生かして、故大木いつみ氏及び大木トシ子氏が、山梨県に関わりのある新進美術作家を助成することを目的として設立されました。
1992年12月の設立以来、助成者の累計人数は53人に上り、前途有為な人材の育成と芸術の普及に寄与しています。
当店では、県内唯一の信託銀行として、山梨県を拠点として、国内外へアートを発信する表現者を助成することを目的とした当基金の志に賛同し活動しています。
また、社会公益に対する志が篤い当基金を通し、公益信託の必要性とその想いを発信することの大切さを実感しています。
今年度の受賞者は、東京都出身の今野誠二郎氏です。現在は、山梨県富士河口湖町に在住で俳優として活動をしています。
2021年には、アーティスト・筒|tsuーtsu名義で活動を開始し、2024年に一般社団法人アーティストランレジデンス代表理事に就任されています。
(アーティストランレジデンス・・一種の芸術制作を行う人物を一定期間ある土地に招聘し、その土地に滞在しながらの作品制作を行わせる事業のこと)
ドキュメンタリーアクティングという手法で、パフォーマンス公演を行っています。
ドキュメントアクティングは、他者を演じることで、その個人のアイデンティティーだけでなく、その人の所属する社会や地域の歴史性をも紡ぎだそうとするもので、鑑賞者に共感を呼び起こさせる手法です。
人間の存在を認め、自分の生き方と真剣に向き合い、アーティストとしての新しい表現を生み出す今野氏が、変わりゆく時代の社会に生きる人間をどのように見せてくれるか大変楽しみです。人間の生きる意味を伝え続けてくれるのではと思っています。
今野氏からは、今回の助成金を活用し、世界に20万人いるとされる自分と同じ生年月日の方を探して対話し演じるプロジェクトを進め、2027年の30歳の時に大規模な個展や映像作品の発表につなげたいとお話いただきました。
当店では今後もさまざまなサステナビリティ活動に注力してまいります。