札幌・札幌中央支店
こんにちは。札幌支店・札幌中央支店の須田です。
三井住友信託銀行では2012年より、環境専門インターネット放送局グリーンTVジャパン、SDGs TVを運営する株式会社TREEと協働し、全国で、次世代を担う子供たちに向けたESD(持続可能な開発のための教育)プロジェクトに取り組んでいます。
第12回目となる今回のESDプロジェクトは3月9日(土)、「持続可能な開発目標:SDGsと観光から考える持続可能なまち札幌 ~観光客が共に参加できる持続可能な観光」をテーマとしたサステナブルローカルハイスクールを開講しました。
これは、SDGs※の目標11「住み続けられるまちづくりを」を起点として、持続可能な観光のためのSDGsアクション集「いいね!SDGsアクション」を、ワークショップ形式で考えてもらう試みです。
※SDGs(エスディージーズ)とは、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた国際目標「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことです。グローバルな社会課題を17のゴールと169のターゲットに整理したもので、「地球上の誰一人取り残さない(leave no one behind)」をスローガンに、途上国から先進国まで一体となって、さまざまな活動を行っています。
当日は、応募によって参加された札幌・札幌近郊に住む中高生22名を対象に、JICA北海道の野吾様、札幌市環境局の佐竹様が進行役となってワークショップをしました。
まず、札幌市観光局の佐竹様より、国内外から年間1,500万人の観光客が訪れる札幌の街の課題についてレクチャーいただき、そのうえで、生徒たちには6つのグループに分かれて、佐竹様から問題提起された「札幌の街や人にやさしい観光とは何か」、「その普及啓発には何が必要か」等について、観光客を“ゲスト”として迎え入れる立場から「“ゲスト”に伝えたい! してもらいたい!」と思うアクションを、SDGsの17のゴールに紐付けて議論し、アイデアを出してもらいました。
テンポよくアイデアが出てくるグループもあれば、真剣に考えるからこそ、紐付けが難しいゴールへのアイデアがなかなかまとまらず苦戦するグループもありましたが、1時間弱という限られた時間の中で、「植林や間伐のボランティアに参加してもらう」、「マイボトルやマイ箸を持ち歩いてもらう」、「ホテルの部屋にペットボトルの水を置く代わりに水道水が安全であることをポスター掲示する」など、合計30にのぼるアイデアが出てきました。
今回のプロジェクトは、ホテルやまちづくりに関わる企業や団体の方にも傍聴いただき、最後に感想と講評をいただきました。
生徒たちが考えたアイデアは、観光客の普及啓発に繋がるSDGsアクション集「いいね!SDGsアクション」という冊子にまとめられ、4月以降、札幌市内の観光関連施設などに設置される予定です。
この場をお借りして、プロジェクトに応募・参加いただいた生徒の皆さま、企画・運営にお力添えいただきました皆さま、傍聴いただいたホテル・まちづくり関連の方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。
三井住友信託銀行では今後も、SDGsの推進、ESD(持続可能な開発のための教育)の推進に努めてまいります。