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こんにちは。三軒茶屋支店の中根です。

当店では1/21(木)、第4回シルバーカレッジを開催しました。

 

シルバーカレッジとは、安全・安心で充実した老後を送るための万全な「備え」をどのように行えばよいのか、各界の第一人者の方々にお話いただく学びの場です。

ご参加いただく皆さまお一人お一人が、これからの人生を生き生きと過ごしていただきたいと思い、渋谷・渋谷中央支店、三軒茶屋支店、二子玉川支店の共催セミナーとして企画したもので、昨年10月から1月にかけて毎月1回、計4回の開催をいたしました。

 

最終回となった第4回シルバーカレッジは、第1~3回シルバーカレッジの住まいや医療等、実生活に関するテーマから趣向を変え、渋谷セルリアンタワーの能楽堂にて「江戸手妻の世界と芸術」をテーマに開催しました。

寒さの厳しい日でしたが、たくさんのお客さまにご参加いただき、会場は満席となりました。ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。

 

当日は、東京イリュージョン代表の藤山新太郎氏と、新太郎氏に師事している藤山大樹氏、そして、薩摩琵琶演奏者の塩高和之氏をお迎えし、江戸に花開いた伝統奇術「手妻(てづま)」の早業を皆さまにお楽しみいただきました。

 

第4回シルバーカレッジの前半は、琵琶演奏者の塩高氏による薩摩琵琶の成り立ちに関する説明と、江戸手妻の第一人者である藤山新太郎氏からは、藤山大樹氏の実演を交えながら手妻の歴史に関する説明をしていただきました。

 

藤山新太郎氏からは「手品師」と「手妻師」の違いについて興味深いお話がありました。

「手品」は、からくり道具を使用して人に不思議さと驚きを与える舞台であり、「手妻」は、手を稲妻のように素早く動かすことで目の錯覚等を起こして、見る人を惹きつける技だそうです。

さらに、「手妻」は哲学や人生観なども同時に表現する日本固有の文化というお話もあり、お客さまの中には大きく頷きながら耳を傾けている方も多くいらっしゃいました。 

 

後半は、塩高氏による「平家物語」、藤山新太郎氏による「蝶のたわむれ」の実演をお楽しみいただきました。 

【写真1】薩摩びわ   【写真2】蝶のわたし

“祇園精舎の鐘の音…”で始まる「平家物語」を読んだことがある方は多いと思いますが、実際に薩摩琵琶による語りを聞いたことがある方は少なかったようで、「生で語りを聴く機会は今までなかった」、「貴重な体験をしました、ありがとう」といったお声をたくさんいただきました。

 

 また、「蝶のたわむれ」は、たった1枚の紙と2枚の扇子のみで、蝶の一生を表現する手妻です。実演前には、「ものはなくなることはございません。形を変えて、生きていくものです」という語りが入り、日本人の死生観をも表現している作品のようにも思えます。

ストーリーは、1匹の蝶が誕生して、つがいとなる蝶と出会い、2匹でたわむれた後に絶命するというものですが、クライマックスでは、絶命した2匹の蝶から生まれた幾千もの蝶が舞台に羽ばたきます。不思議で儚く、そして温かい舞台に、会場からは惜しみない拍手が送られました。

 

これで、シルバーカレッジの報告も最後となりますが、このシルバーカレッジを通して、お客さまからはたくさんのお褒めの言葉をいただきました。ご満足いただいたこと、お客さまとの心の距離が縮まったことを、支店一同、大変嬉しく感じています。

今後も、お客さまにお楽みいただける企画を作ってまいりますので、どうぞお楽しみに!