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八尾支店

当店はSDGs目標15の達成に向けて、
絶滅危惧種「ニッポンバラタナゴ」を守る活動を通じて地域との共生を目指します。

トップ  > 八尾支店  > 絶滅危惧種「ニッポンバラタナゴ」を題材とした環境教育プロジェクトを実施しました!

こんにちは。八尾支店の上辻です。

当店では、「当社で力を入れているCSRについて、八尾に役立つ活動内容にしよう!」と考え、店頭で絶滅危惧種「ニッポンバラタナゴ」の飼育に取り組んできました。この活動は今年で10年目を迎えます。

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今回のブログでは、6/12(金)に八尾市立中高安小学校にて実施した環境教育プロジェクトについて紹介します。

 

このプロジェクトは、次世代を担う子供たちに自然共生型社会の大切さを伝える教育支援をしたいと当社が独自に企画した取り組みです。

2012年には和歌山県の天神崎、2013年には神奈川県の小網代の森、2014年には岡山県の美作・水源の森、神奈川県の鎌倉・御谷(おやつ)の森を題材にプロジェクトを実施し、今回の企画は第5弾となります。

 

当日は、八尾の地を舞台に、NPO 法人ニッポンバラタナゴ高安研究会の加納代表理事が講師となり、小学校5年生の児童を対象に、ICT(情報通信技術)を活用した環境保全の授業を実施しました。

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授業では、地元・高安の自然やタナゴの住むため池のドビ流しの模様などの映像を交えながら、加納代表理事からニッポンバラタナゴの生態について詳しく説明していただきました。

 

かつての高安地域は農業が盛んな場所で、雨水や川の水を蓄える“ため池”がたくさんあり、田んぼや畑で使う大切な水をきれいに保つために、「ドビ流し」という作業が行われていました。

保護池での保全活動の様子

これは、ため池の中で死んだ生き物や腐った枯れ葉などがヘドロとして溜まらないように、定期的にため池を大掃除する作業のことです。この作業のおかげで多様な生きものがため池に暮らしていました。

しかし、農業をする人が減ったことで濁ったままのため池が増え、ニッポンバラタナゴが絶滅の危機に瀕しました。人間の暮らしの変化が、生きものの環境にも大きな影響を与えてしまったのです。

NPO法人ニッポンバラタナゴ高安研究会では「バラタナゴが暮らす豊かな自然を取り戻し、未来に残そう」と様々な活動に取り組んでいます。

 

授業では、ニッポンバラタナゴの卵が産み付けられている貝の解剖を見学し、成魚や稚魚、卵のスケッチをする時間も設けられました。子供たちはキラキラと目を輝かせ、熱心にメモを取り、積極的な質問がたくさん寄せられました。

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授業の最後、「地元の自然を守るために何ができるか」という加納代表理事からの質問に、自分たちの意見を発表し、「ニッポンバラタナゴを守ることは自然を守ること」、「自然を守ることは地域の歴史や文化を守ること」、「自分たちにもできる環境保護があること」などを共有しました。

 

この環境教育授業の様子は、八尾市役所のホームページやNHKニュース他、多数のメディアに紹介していただきました。

今後、この授業プログラムは八尾市内の小学校の教材となる予定です。また、当社ホームページ上で当日の様子を紹介する動画が公開予定となっていますので、どうぞお楽しみに!

 

この機会に、皆さまの身近な自然や生きものにも興味を持っていただければ幸いです。