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富山支店

当店はSDGs目標11の達成に向けて、
住み続けられるまちづくりのため、環境問題について考え、地域と連携した活動に取り組みます!

トップ  > 富山支店  > 「富山の歴史について学ぼう!」~富山ふるさとマスターに学ぶ

こんにちは。富山支店の中山です。

 

突然ですが、皆さまは、富山県に「富岩運河環水公園」という公園があることをご存知でしょうか。

当店では7/24(木)、「富山の歴史について学ぼう!」ということで、富山ふるさとマスター(※)である有澤先生を講師にお招きし、研修を受講しました。

※「富山ふるさとマスター」とは、富山の郷土検定「越中富山ふるさとチャレンジ」の上級合格者など、富山の文化や歴史などに精通し、郷土の魅力を県民へ広く伝えるプロフェッショナルです。

有澤先生からは、長く洪水などの水害に苦しんできた富山の歴史と富岩運河環水公園についてのお話をしていただきました。

ブログ写真

 

立山連峰と海が近いこともあり、富山県内には流れが急な川が多く、特に中心部を流れる神通川や常願寺川は大雨が降ると氾濫することが多かったそうです。

こうした川の氾濫を防ぎ大洪水の被害を軽減しようと、明治34年に大規模な馳越線工事が行われました。これは、川の湾曲部分に直線の分水路を設け、洪水の際には水を分水路に流すというもので、分水路は水を流すたびにその川幅を広げ、やがて本流となっていきます。

自然の力を利用する馳越線工事の効果が表れ、現在と同じような川の流れになったのは大正11年ごろと言われています。

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しかし、 一難去ってまた一難。「川の氾濫」の問題が落ち着くと、「旧河道の埋め立て」が新たな問題として持ち上がりました。

埋め立てに必要な土をどこから調達するか…

 

その答えは運河の建設でした。

これは、運河を作る際に出た土砂を旧河道の埋め立てに利用するというアイデアで、都市の発展と旧河道の埋め立て問題の解決を同時にできる画期的な都市計画でした。その際に建設されたのが、富岩運河です。

富岩運河の建設工事は富山の大規模事業でしたが、時代の流れと共に物資運搬がトラック輸送に変わっていき、富岩運河は廃れてしまいます。一時は埋め立ても考えられたそうですが、「とやま都市MIRAI地区」の整備対象の一つとして、富岩運河環水公園となって現在に至ります。

 

富岩運河環水公園は富山の観光名所として有名な場所ですが、その成り立ちが富山の歴史と深く結びついていることを初めて知りました。

富山に遊びに来られた際は、是非とも富岩運河環水公園に足をお運びください。綺麗な景色とともに、富山の歴史も体感していただければ幸いです。