神戸・神戸三宮支店
神戸支店の明石です。
先日、認知症の専門家の方を講師としてお招きし、「認知症の予防と最適なケアについて」をテーマにセミナーを開催致しました。
WHO国際疾病分類第10版(ICD-10)によりますと、認知症の定義として、「認知症は、脳疾患による症候群であり、通常は慢性あるいは進行性で、記憶、思考、見当識、理解、計算、学習能力、言語、判断を含む多数の高次皮質機能障害を示す。意識の混濁はない。」とされています。
そこで、記憶のメカニズムや記憶の種類、睡眠と覚醒の仕組み、化学物質の作用など、脳のしくみから認知症について学びました。
セミナーの中で、<認知症の方との接し方10か条> を教えて頂きましたのでご紹介します。
① 微笑の交わし(親しみの温和な心の交流)
目があったら、照れくささを捨てて微笑みましょう。
② 温かいまなざし(優しい融和的な目の表情)
喉仏の位置からその人を見ましょう。
③ うなずきの示し(動作で分かる共感的な同意)
言葉のセンテンスやブレスに合わせてのうなずき
④ 和らぎの話しかけ(穏やかな落ち着いた近づき)
正面から近づかず、45゜もしくは90゜から近づきます。
⑤ ゆっくりあわせて聴く耳を(許容的な心の受容)
少しだけ、話している方へ耳を傾けましょう。
⑥ 手の触れ合い(身近な頼りの接触感、手は心の絆)
手を触れられるのが嫌いな時には背中を触れましょう。
⑦ 敬愛的な挨拶(対話の糸口、挨拶は接触の糸口)
感情情報を交えて挨拶しましょう。
⑧ はっきりやさしく分かるように話す(聴く)
周囲が騒がしいと聴き取り困難です。静かな所で話しましょう。
⑨ リラックスできる場で横隣に座って話し合う
横隣りに座り、同じ姿勢・同じ方向をみてその人になりましょう。
⑩ 気分や態度などを察して対応
この10か条を心に留め、正しい知識を持って、認知症の方と接するようにしたいと改めて感じた1日でした。
神戸支店では、今回の認知症セミナーをはじめ、お客様の関心の高い内容を取り上げ、今後もセミナーを開催していく予定です。
お近くにお越しの際には、是非当社セミナーにご参加下さい!(セミナーご参加の際は事前にご予約が必要です。)