芝営業部
こんにちは、芝営業部の冨澤です。
当部では10月よりシルバーカレッジを開講しています。
「シルバーカレッジ」とは、江戸の文化や歴史、経済や健康・高齢化問題など幅広い教養テーマについて専門家を招いて
概ね月1回のペースで開催する講座のことです。
(2012年度は計6回の開催を予定していますが、新規申し込みは締め切らせていただいております。
尚、2013年度の実施については未定です。)
12/19(水)に第4回を開催しました。
今回のテーマは、江戸手妻の第一人者である藤山新太郎先生による「江戸文化~江戸手妻の世界~」です。
そもそも「手妻(てづま)」とは何でしょうか。
「手妻」は、日本で古くから発展していった手品、奇術のことを指します。
“手を稲妻のように素早く動かす”ことから、「手妻」と名前が付けられたそうです。
日本では江戸時代から見世物小屋が建てられ、
観客はタネや仕掛けがあるのを承知で、嘘事として「手妻」を楽しみ、鑑賞していたとのこと。
江戸時代に歌舞伎や狂言などと同様に、「手妻」は文化的に大きく発展を遂げました。
一方、ヨーロッパにおける「手品(マジック)」は、“呪術”や、“まじない”を意味しており、宗教的な背景を持ちます。
占い師が自分の予言や占いを信じさせるために「手品」を使っていたそうです。
日本とヨーロッパ、所変われば歴史や背景が大きく異なり、とても興味深いお話でした。
今回、藤山先生にご披露いただいた「蝶のたはむれ」は、
1867年(慶応3年)パリの万国博覧会で手妻師柳川蝶十郎が演じ、大喝采を浴びた題目です。
紙で作った蝶々を、「どうやったの?!」と驚くような繊細な技で飛ばし、
一羽の蝶が、つがいとなる蝶と出会い、結ばれて、末は千羽の蝶となって舞い散るという蝶の一生を、
無常観を織り混ぜながら演じていただきました。
実演を交えての興味深いお話に、驚きと笑いが会場に溢れておりました。
ご参加いただきました皆さま、どうもありがとうございました。
次回の第5回シルバーカレッジは1/23(水)です。
「ああ~そうなんだ、食の豆知識」をテーマに開催予定ですので、どうぞお楽しみに。