トップ  > 芝営業部  > 高齢者疑似体験勉強会を実施しました!

こんにちは、芝営業部の石井です。

当部ではこのたび、港区社会福祉協議会から高齢者疑似体験のビデオをお借りし、「超高齢社会」といわれている日本社会について、福祉教育の側面から勉強会を実施することにしました。

 

「少子高齢化」という単語も最近は馴染みあるものとなってきましたが、日本における高齢化のスピードは世界でも類を見ない速さです。この早すぎる高齢化のせいで起こる社会のさまざまな問題を考えていくには、大前提として、高齢者の方の気持ちや目線になって考えてみる必要があります。

まず、ビデオ講習を通じて参加者それぞれが感じたことや業務において取り入れていくべき視点について、意見交換をしました。

ビデオの始まりには「今この話を聞いているあなたも加齢していきます」というナレーションがあり、心にズシンと響きました。頭ではわかっていても、若い時はそれを自分のこととして考えるのは容易ではありません。

 

「高齢者」と聞いて思いつくものをいくつか例示する取り組みもしました。足が悪くなり歩きづらくなる、目が悪くなり細かな文字が見えづらくなる等、日常生活で不便を感じるような事柄が多く挙がりました。

しかし、実際には高齢者といっても、ひとりひとりの状態は大きく違います。全面的に介護が必要な人もいれば、元気に一人暮らしをしている人、少し手を借りれば自立した生活を営むことができる人と状態はさまざまです。

ビデオの中では、「ヒトの老化」について大きく2つのポイントが説明されていました。1つ目は「人は少しずつ歳をとる」、2つ目は「人は不便を補う方法をもっている」です。

ある日突然歳をとるわけではないことから、少しずづ少しずつ老化していく自分の身体を自分自身で補いながら生活していくとことが大切なのだと理解することができました。

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最後に、当部でサービス介助士資格を保有している船橋より、実体験に基づくエピソードや感想などを参加者に共有しました。

高齢者疑似体験では、耳が聞こえづらい状況をヘッドホンで、白内障を想定した視覚の不自由さを専用のゴーグルで、指先の動きは専用の手袋をして体験したそうです。コンビニエンスストアに買い物へ行く体験をし、パッケージの赤い表示が見えづらいことや会計時の小銭の出し入れのしづらさなどを強く感じたそうです。

高齢者の方の目線になって考えてみるという今回の勉強会を通じて、参加者それぞれに様々な気づきがあったのではないかと思います。

 

芝営業部の窓口においても、お手続きの説明やご記入をお願いする場合などにおいて、きめ細やかなご案内ががきるよう、今回の勉強会を実務に活かしていきたいと思います。