八尾支店
こんにちは。八尾支店の宗平です。
当店では、絶滅危惧種である「ニッポンバラタナゴ」という魚の飼育活動に力を入れており、地域の皆さまが実施するニッポンバラタナゴの保護活動にも参加しています。
飼育活動や保護活動の詳細については何度かこのブログでも紹介していますが、今回のブログでは、大阪府高安地域に伝わる伝統的なため池の管理方法である「ドビ流し」について紹介します。
「ドビ流し」とは、ため池の底樋を抜いて有機物(ヘドロ)を含む泥水を田畑に流し出すことを指します。池を干して新しい水を給水することで、溜め池を掃除すると同時に田畑に栄養分を循環させることができます。
このドビ流しによって、ため池に残った生きものが翌年には新しい水環境で増殖し、ニッポンバラタナゴをはじめとする様々な生きもの、ひいては地域の生物多様性の維持につながっているのだそうです。
私たちは今回、大阪経済法科大学の皆さまが行われた「ドビ流し」や、水をぬいた後に行われるドブ貝の調査の様子を見学させていただきました。
「ニッポンバラタナゴ」にとってドブ貝はとても重要な生きものです。ニッポンバラタナゴはこの貝に卵を産むため、ドブ貝が育たないと、ニッポンバラタナゴも育ちません。
様々な小さな命や生きものつながりについて、また、生きものと人間との共生について考えさせられる一日となりました。
当店では今後も、ニッポンバラタナゴの飼育・保全活動に参加・協力してまいります。