福岡・福岡天神支店
福岡支店の向畑です。
本日は改めて、福岡支店の歴史を紐解いてみたいと思います。
福岡は大阪、東京に次ぐ当社3番目の出店地です。
その歴史は古く、住友信託株式会社の設立(大正14年7月28日)から3年後の
昭和3年12月1日に営業を開始(当時は福岡市呉服町20番地)しました。
以来、82年の時をここ福岡の地で刻んでいます。
-旧天神ビル-
現在、当店が入居している「天神ビル」(福岡市中央区天神)の前身となる「旧天神ビル」は大正6年、九州電灯鉄道㈱の本社社屋として建てられました。
第二次世界大戦末期の福岡大空襲によって市中心部は焦土と化し、旧天神ビルも被災しましたが、かろうじて焼け残り、戦後は補修して貸ビルとして使用されていた様です。
ちなみに、市中心部のビルで焼け残ったのは旧天神ビル、福岡玉屋、岩田屋本館など数えるほどだったそうです。
-新天神ビル-
一方で、現在の「天神ビル」は昭和35年6月6日に竣工しました。
九州電力㈱では経済の成長とともに年々増大する福岡市中心部の電力需要に応えるため、この旧ビルを取り壊して九州初の地下変電所を建設することとし、その地上利用法として都心のビジネスセンターにふさわしい近代的貸ビルを建築することになりました。
福岡市民にとって、新天神ビルの建設計画は、焦土から復興への確かな足音として受け止められました。
当時、「戦後の混乱期を通り抜け、道路をはじめとする都市施設の整備に一歩先んじて、ビルの建設がまず行われた。その最初のものは、電気ビル(現天神ビル)である。」と語られたそうです。
福岡支店が現在の天神ビルに拠点を移したのは、竣工とほぼ同時の昭和35年6月13日のことです。以後、現在まで51年間、福岡の復興/近代化の先駆けであった天神ビルと歩みを供にしています。
おわりに
これまで、脈々とその歴史を九州経済の発展と供にした住友信託銀行。
平成24年4月をもって三井住友信託銀行と名称こそ変更となりますが、
今後も福岡支店職員一同、地域のみなさまに愛される信託銀行としての
真新しいスタートをこの九州の地でも切っていきたいと思います。
引き続き、よろしくお願い致します。