福山支店
こんにちは。福山支店の藤井です。
当店では3月下旬より、店内にて、「考えてください 生物多様性」というテーマでパネル展を開催中です。
皆さまは、「生物多様性」という言葉をご存じですか?
「生物多様性」とは、地球上にさまざま種類の異なる生きものと生きものの生息環境が存在するという意味です。生物多様性を保つことは、人類が生活していくには欠かせない生物資源を供給する自然の生態系を守るということでもあります。
1992年には、生物多様性を国際的に保全するために「生物多様性条約」が締結されました。温暖化問題に関する「気候変動枠組条約」と並ぶ重要な国際条約です。
ところが今、世界ではこの「生物多様性」が急速に失われつつあり、人類の活動によって生きものが絶滅していくスピードは自然の速度の約1,000倍になっているそうです。
都市化の影響から、卑近な生物では、最近スズメやメダカをあまり見かけないですね。スズメの場合、原因の一つとして捕食するカラスが増えすぎたためと言われますが、そもそもカラスが増えたのは人の出すゴミがえさになっていることや、カラスを捕食する鷹などの猛禽類が都市から追い出されたためでもあります。また、様々なルートで入ってきた雑食性の外来種が日本の固有種を絶滅させた例は枚挙にいとまがありません。
こうした状況が改善されなかった場合、生きものが絶滅していくスピードは今の速度のさらに10倍、約10,000倍にもなる可能性があるのだそうです。
2010年には、生物多様性の喪失を地球規模で止めるため、愛知県名古屋市で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開かれました。合意は困難とも見られていた厳しい交渉を乗り越えて、名古屋議定書と愛知目標の採択という2つの画期的な成果が生まれました。
生物多様性を守るためには様々な取り組みが必要です。
ロビー展では、私たち一人一人が生物多様性を守ろうとする気持ちを持つことが大切と考え、お子さま用の見やすい冊子もご用意しました。ご来店の際には是非お手にとってご覧ください。
また、当社は「生物多様性保全行動方針」を策定し、この取り組みに力を入れてきました。生態系を守るためには自然環境の保全が重要と考え、ナショナル・トラスト活動の支援も積極的に行ってきました。
こうした取り組みを「環境・生きもの応援活動」と名付けており、当社ホームページ(←こちらをクリック)にてご参考になる情報を掲載しております。
ロビー展では、当社の生物多様性保全の取り組みについて紹介する冊子も一緒に設置しております。
当店にお越しの際は是非、パネル展もご覧いただければと思います。皆さまのご来店をお待ちしております。