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福山支店

当店はSDGs目標4の達成に向けて、
地域の方々の金融リテラシーを高めます。

トップ  > 福山支店  > ナショナル・トラスト運動をご存知ですか?

こんにちは。福山支店の藤井です。

当店では、5/18(月)~5/29(金)の期間中、店内にて「ナショナル・トラスト」を紹介するパネル展を開催しています。

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皆さまは、ナショナル・トラスト活動についてご存知ですか?

ナショナル・トラスト活動とは、19世紀に英国で発祥した美しい自然や歴史的建造物を保護する活動のことです。産業革命が進む一方、急速に自然が失われていく中で、国民から「自身の手で大切な自然環境や歴史的建造物を寄付や買い取りなどで入手し、守っていく」という理念が生まれました。私たち信託銀行と同じ英国の「トラスト」の起源をもった運動と言えるでしょう。会員数は全世界で数百万規模になっています。

 

活動に取り組んだ著名人のうち、ピーターラビットの作者であるビアトリクス・ポターという女性が特に有名です。

彼女は1901年「ピーターラビットのおはなし」という絵本を自費出版しました。この本がロンドンの出版社に評価され、その後動物たちを主人公に24冊の絵本を出版。その印税やキャラクター製品の売り上げで、イギリス湖水地方の土地を買い続け、ナショナル・トラスト運動に参加しました。彼女が亡くなったあと、その所有地はナショナル・トラストに寄贈されました。

こうして現在もピーターラビットが生まれるきっかけとなった豊かな自然は守られているのです。

しかし、このナショナル・トラスト活動を彼女のように一個人でやるにはとても負担も大きく難しいものです。地域の住民がお金を出し合って土地を購入するという活動が各地で進められています。

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日本でも高度経済成長期の1960年代から活動が全国に広まり、現在では50以上の地域に活動の輪が広がっています。土地・建物の取得をはじめ、環境教育、まちづくりなど、それぞれの土地に根ざした活動は多岐にわたっています。

 

当社はナショナル・トラスト活動の趣旨に賛同し、信託のしくみを利用した商品などを通じて、このナショナル・トラスト活動を長年にわたって応援してきました。 

ロビー展では、当社が支援してきた日本のトラスト地3箇所の生きもの(北海道黒松内町の「北限のブナ林」、長崎県対馬島に生息する「ツシマヤマネコ」、鹿児島県奄美大島に生息する「アマミノクロウサギ」)の写真を始め、さまざまなナショナル・トラストの写真を展示し、活動内容を詳しく紹介しています。 

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当店にご来店の際は是非、ナショナル・トラスト運動に関する展示もご覧いただければと思います。皆さまのご来店をお待ちしております。