藤沢・藤沢中央支店
こんにちは。藤沢支店・藤沢中央支店の江上です。
日に日に暑さが増しておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
近年、これまで軽視されがちであった自然の恵みを「自然資本」という財産として捉え、自然資本を積極的に保全していく取り組みが世界中で広がっています。
そのなかでも「ナショナル・トラスト」は、自然資本を確実に守ることができる有効な方法です。
当店では現在、1階ロビーにて「ナショナル・トラスト」のロビー展を開催中です。
ナショナル・トラスト活動とは、19世紀に英国で発祥した美しい自然や歴史的建造物を保護する活動のことです。産業革命が進む一方、急速に自然が失われていく中で、国民から「自身の手で大切な自然環境や歴史的建造物を寄付や買い取りなどで入手し、守っていく」という理念が生まれました。私たち信託銀行と同じ英国の「トラスト」の起源をもった運動と言えるでしょう。
本ブログでは、藤沢支店のお客さまに馴染み深い、鎌倉は「御谷(おやつ)の森」のナショナル・トラスト活動を紹介いたします。
1960年代から急速に進んだ宅地開発の波は、古都・鎌倉のシンボルである鎌倉八幡宮の裏山「御谷の森」にまで及びました。
この森で宅地開発が行われると、八幡宮の社殿と森が一体となった古都の美しい景観が台無しになってしまいます。そこで市民が立ち上がり、作家の大佛次郎氏らも呼応して、「(財)鎌倉風致保存会」が誕生。1966年、保存会は全国からの寄付金でこの森1.5haを1,500万円で買い取り、宅地造成の事業は中止されました。
日本ではこの鎌倉での活動がナショナル・トラスト第1号であるといわれており、以降、活動は全国に広がりました。現在では日本全国50以上の地域でナショナル・トラスト活動が行われています。
当店のロビー展では8/5(金)まで開催予定です。
自然を見ると少し涼しくなるような気がいたします!近くにお越しの際は是非、当店にもお立ち寄りいただき、ガイドブックなどお手に取ってご覧ください。