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芝営業部

当部はSDGs目標4の達成に向けて、
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トップ  > 芝営業部  > 2014年度下期第3回 シルバーカレッジを開催しました!

こんにちは。芝営業部の船橋です。

当部では3/4(水)、2014年度下期第3回シルバーカレッジを開催しました!

 

今回のシルバーカレッジは、上野にある国立科学博物館の会議室をお借りしての課外授業という形式で実施しました。 

当日は、国立科学博物館産業技術史資料情報センター長の鈴木一義先生を講師にお迎えし、「医は仁術」というテーマで、江戸時代のモノづくりや医術の進化についてお話いただきました。

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江戸時代、日本に長く平和が続いていた頃、諸外国では戦争が繰り返されていました。技術者やその技術は主に戦争のために利用され、有益な知識は国のトップや一部の権力者に独占されるのが一般的だったそうです。

それに対して日本は平和な時代が続いたため、こうした技術は国民の生活のために活用され、発展しました。諸外国より早い段階で、技術や知識が国民のために解放され、最先端の技術が広く共有化されたということです。

 

このことは医療についても同様で、「仁」の心を持つお殿様は、庶民の暮らしのために医術を解放しました。徳川光圀が野山に生えている薬草を本にまとめて庶民に配布するよう命令を出したり、国が責任を持って国民に医療を提供する現在の医療制度の基盤が出来たのも、この頃だったそうです。

また、杉田玄白が翻訳した「解体新書」により、蘭学が急速に日本に広まりました。海外の書籍が日本語に翻訳されたことで、誰でもそこに書かれている知識を得ることができるようになったのです。

ここから翻訳文化が発展し、現代の日本でも各国の最先端の知識の多くをを日本語の書物で学ぶことができます。世界中どこの国の情報も、自国の言語で学ぶことが出来る国はほとんどないそうで、とても貴重なことだそうです。

このように、長い平和を背景に日本の「モノづくり」や「医術」は江戸時代に大きく進化をしました。「医は仁術」という言葉通り、人やものを思いやる心が日本を発展させたことを実感することができます。

 

今回のシルバーカレッジでは、上記のような貴重なお話を資料を見ながら解説いただいたほか、江戸時代の技術で作られた人形に直接触れてみる機会も設けられ、参加者の皆さまには大変楽しい時間をお過ごしいただけたようです。

また、講義後は鈴木先生が監修した国立科学博物館地球館2階を案内していただき、話題の「はやぶさ」や昔の電卓など、珍しい品々をたくさん見せていただきました。

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シルバーカレッジに参加されたお客さまからは、「仁の心がよくわかり理解できました。日本に生まれて幸福に感じました」、「日本を良い国、すばらしい国と再確認しました」、「ユーモアに富んだ先生のお話、大変楽しく拝聴しました」、「大変楽しい講義でした。モノづくりの良さを理解できました」等、たくさんの感想をいただき大好評でした!

鈴木先生、大変貴重なお話をありがとうございました。また、ご協力くださいました関係者の皆さまにもこの場を借りて御礼申し上げます。

 

当部では来期も引き続き、皆さまに楽しんでいただけるような企画を実施してまいります。どうぞ、お楽しみに!